これまでお話してきましたように、映像とは「脳裏に浮かぶ物の様子」でしたね。
これまでの記事もお読みになりたい方は、こちらをクリックしてください。
さて、いよいよ本題の「遺影について」を考えていきましょう。
永遠に脳裏に浮かべておきたい物は、色々とありますよね。
例えば結婚式、お子様が生まれた時、入学式、成人式、故郷の風景・・・・・。
↑↑素敵なお着物の会社です
その中でも筆頭格が遺影ではないでしょうか。
残された人に取って、大切な人のお姿や思い出は、いつまでも脳裏に刻みつけておきたいですよね。
もし遺影がなければどうでしょう?
大切な人の思い出を日々どんどん忘れてしまって、時が思い出をおぼろげなものにしてしまうことでしょう。
悲しいですね。
更にもう一つ大事な遺影の効用があります。
私は決して宗教家でも信心深い方でもありませんが、大切な人の遺影があなたを慰め、励ましてくれることがあるのではないかということです。
残された人が、つらい時などに遺影をみていると、見守ってくれているという安心感や、頑張れという励ましを受けるのではないでしょうか。
子供の頃は、先祖の遺影を見て「ちょっと・・・」と思ったことや、自分の遺影のことを考えると「ぞっとする」と思われる方も多いと思います。
ただお話ししましたように、遺影とはあなたの配偶者や、子供さんたち、お孫さんたちなど大切な方々に、いつまでもやさしさや癒し、励ましを発信し続ける大切なツールでもあるのです。
自分が先立っても、いつまでも残された大切な方々を励ますことができると考えてみてください。
少し遺影のイメージが変わってきたような気がしませんか?
それでは、どのような映像が遺影としてふさわしいのでしょうか。
今の世の中、絵画よりも写真や動画の方が手軽で良いのではないかと思われます。
写真と動画は、それぞれ特徴がありますので、少し解説させてください。
写真の良い点は、いつでもどこでも何もなくても見られるということです。
プリントした写真でも、スマホにその写真を入れて持ち歩くこともできます。
動画はどうでしょう?
動画の一番凄い点は、映像と同時に声が聴けるということではないでしょうか。
想像してみてください。
声を残すことは、この連載の中でも最もお勧めしたいことの一つです。
懐かしさや愛おしさが込み上げてくることが容易に想像できます。
昔は、プレイヤーやモニターがないと、見たり聴いたりできなかったのですが、今はスマホに入れて持ち歩くことができますので、時代は変わっています。
ただ何もなくてでは見ることができません。
遺影は、仏壇の上に掛けておくものから、変わってきていることがお分かりいただけましたでしょうか。
私のお勧めは、写真と動画をどちらも残すことであることは、言うまでもありません。
もう一つ大切なことがあります。
それは、遺影ですからシニアになってからの映像が良いと思いますが、皆さまが活き活きと輝いている映像にして欲しいということです。
例えば、趣味で美しく踊っているところ、仕事を頑張っているところなど、あなたらしい輝いている場面をお考えください。
声も自然な、特別な物でなく普段の会話が良いと思います。
必ずあなたの大切な方々を永遠に癒し、あなたの輝いている姿が残された方々をいつも励ましてくれると確信しています。
あなたが知らないところで、アルバムの中から「これかな」と選ばれるよりも、これまでお話ししていたことをご家族の方々と気楽にお話しをして、とっておきの1枚、とっておきの1動画を選んでおくのも一法ではないでしょうか。
最後になりますが、
写真でも動画でもその内ではなく、定期的又は自然な生活の一場面で撮影されることをお勧めします。
例えば誕生日やお正月には必ず撮影をするとか、これを毎年続けるとか、レストランで食事をする時とか、趣味の発表会など、あなたが輝いている場面でも、撮影を心がけると良いでしょう。
どちらも遺影の候補として、プロのカメラマンに依頼することも一法です。
さあいかがだったでしょうか?
長くなりましたが、多少なりともお役に立てたのなら幸いです。
何かご質問や、知りたいこと、映像お役立ち情報のリクエストなどがありましたら、ご連絡下さい。
お読みいただきまして、誠にありがとういございました。
それではまたお会いしましょう。
皆野英蔵でした。