終活&葬儀

葬儀の後の手続きと、四十九日までの心得    おとなナビ博多

人が亡くなった後には、社会的にも法律的にも、さまざまな手続きが必要になります。

葬儀の後の手続きは、社会的なもの、供養に関するもの、法律的なものの3種類に大きく分かれます。

社会的な手続きは、おもに近所や故人の勤務先、お世話になった人、お寺などへの挨拶回りです。
勤務先では、私物の整理や給与精算などが必要な場合があります。
供養に関しては、亡くなってから7日目が初七日で、四十九日が大きな区切りです。
葬儀が終わると、すぐに四十九日法要の準備が必要になります。会場の手配やお寺への依頼、香典返しの発注などです。

そもそも法要とは

法要とは、仏になった故人を供養するという意味の仏教用語で、追善供養ともいいます。
法要は故人を偲び、冥福を祈るために営むものです。
冥福とは、冥途の幸福のことで、故人があの世でよい報いを受けてもらうために、この世に残された者が供養をします。
また法要は、故人が設けてくれた人と人とのご縁、「この人がいたから自分がいる」というつながりを再確認し、故人への感謝の思いを新たに、自分自身を見つめ直す場でもあります。

仏教では法要を行う日が決まっています。
死後七日ごとに四十九日まで行う忌日法要(きびほうよう)と、一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌などの年忌法要(ねんきほうよう)です。

仏教では死後七週間は、まだ故人があの世とこの世の間をさまよっているとされています。
この四十九日間は、中陰(ちゅういん)とも呼ばれています。
死後七日目から七日ごとに七回、閻魔大王(えんまだいおう)をはじめとする十王から、生前の行いに対してお裁きを受け、四十九日目で来世の行き先が決まるとされています。
残された家族は故人が極楽浄土に行けるように、故人に善を送る(追善)法要を営むのです。

忌日法要

仏教では輪廻転生(りんねてんしょう)という考え方があり、命日から四十九日の間に、故人が次に生まれ変わる世界(来世)が決まるとされています。
来世とは、天、人間、修羅(しゅら)、畜生(ちくしょう)、餓鬼(がき)、地獄の六道(ろくどう)のことです。
この間、故人は七日ごとに、生前の行いに対して閻魔大王をはじめとする十王からお裁きを受けるとされています。
しかし、この六道の世界はどこへ行っても煩悩の苦しみがあり、それを超越した世界が極楽浄土です。
残された家族は、故人が極楽浄土に行けるように、このお裁きを受ける七日ごとに故人に善を送る(追善)法要を営みます。

忌日法要
初七日 しょなのか 命日も含めて7日目
二七日 ふたなのか 命日も含めて14日目
三七日 みなのか 命日も含めて21日目
四七日 よなのか 命日も含めて28日目
五七日
(=三十五日)
いつなのか
(さんじゅうごにち)
命日も含めて35日目
六七日 むなのか 命日も含めて42日目
七七日
(=四十九日)
なななのか
(しじゅうくにち)
命日も含めて49日目
百カ日 ひゃっかにち 命日も含めて100日目

四十九日までの心得

葬儀の後、遺骨・遺影・白木の位牌を安置し、花や灯明・香炉を置くための中陰壇(後飾り壇)を家に設けます。
四十九日までの間、家族はなるべく中陰壇(後飾り壇)の前に座り、故人が極楽浄土に行けるように供養します。
七日ごとの法要が無理な場合でも、この期間は中陰壇(後飾り壇)の前にできるだけ座り、お線香をあげ、手を合わせておまいりしたいものです。特に閻魔大王のお裁きを受けるという三十五日は、丁寧に法要を営むことが多いです。
一般には四十九日までが忌中(きちゅう)で、この期間は結婚式などのお祝いごとへの出席や、神社への参拝は控えるようにします。

位牌の準備

白木の位牌は、葬儀に用いる仮の位牌です。
四十九日法要までは、遺骨、遺影と一緒に中陰壇(後飾り壇)にまつりますが、四十九日までに漆塗りの本位牌に作り替えなくてはなりません。戒名の文字入れに2週間位かかりますので、早めに仏壇店に依頼しておくとよいです。
白木の位牌は、四十九日法要の時に菩提寺に納め、新しく作った本位牌に住職から魂入れをしていただきます。お寺で四十九日法要を営むときは、本位牌を持参して魂入れをお願いします。
四十九日法要を終えた後、本位牌は仏壇に安置しますので、仏壇のない家は四十九日までに仏壇の手配が必要となります。

もっとも重要な四十九日

四十九日は、初七日から七日ごとに受けたお裁きにより来世の行き先が決まるもっとも重要な日で、満中陰(まんちゅういん)と呼ばれています。
故人の成仏を願い極楽浄土に行けるように、家族や親族のほか、故人と縁の深かった方々を招いて四十九日法要を営みます。そして、この日をもって、忌明け(きあけ)となりますので、法要後、忌明けの会食を開きます。
位牌も白木の位牌から本位牌に変わります。新しく作った本位牌は、法要の時に魂入れをしていただきます。魂入れは開眼供養(かいげんくよう)ともいい、これでただの商品としての位牌から、魂の入った真の位牌に変わります。

法要は忌日(きび)の当日に行うのが理想ですが、実際には参列者の都合もあり、最近は週末に行うことが多いです。
法要の日をずらす場合は、遅れてはいけないとされています。忌日より早めに行うならば、何曜日でもかまいません。
四十九日は、それまで喪に服していた遺族が日常生活にもどる日でもあります。この日を境に家庭では、いままでの中陰壇(後飾り壇)を片付け、本位牌を安置した仏壇のおまいりが始まりま

遺産分割をはじめとする法律的な手続きも進めなくてはなりません。
早めに遺言書の有無や相続人の数、財産の内容を確認しておいた方がよいです。手続きをしないと、意図しないままに故人の借金が法定相続人に引き継がれてしまうこともあります。
遺産相続や名義変更の手続きには複雑な面があります。法律の知識が必要な時には、弁護士や公共の法律相談機関などに相談します。また煩雑な手続きは、司法書士や税理士に手続きを代行してもらうとよいです。

葬儀の後の手続き

名義変更関係
内容 申請窓口 手続き 期間
住民票 市区町村 世帯主変更 14日以内
電気・ガス・水道・電話 各会社 名義変更 なるべく早く
借家・借地 地主・家主 名義変更 なるべく早く
不動産 法務局 所有権移転登記 相続確定後
預貯金・株券 銀行・証券会社 名義変更 相続確定後
自動車 陸運局 移転登録 相続確定後
費用・相続関係
年金 社会保険事務所
共済組合事務所
市区町村
遺族年金
死亡一時金
なるべく早く
健康保険 社会保険事務所
市区町村
埋葬料
葬祭費
2年以内
相続権 家庭裁判所 限定承認
相続放棄
3ヵ月以内
相続税 税務署 相続税申告と納付 10ヵ月以内
所得税 税務署 故人の準確定申告 4ヵ月以内
医療費還付 税務署 医療費控除の還付請求 5年以内
生命保険 生命保険会社 保険金の請求 3年以内
労災保険 勤務先
労働基準監督署
葬祭料
遺族補償年金
2年以内
返却・解約関係
身分証明書 勤務先 返却 なるべく早く
運転免許証 警察 返却 なるべく早く
クレジットカード 発行会社 解約 なるべく早く
会員証 加入会社 解約 なるべく早く

葬儀当日に済ませておきたいこと

世話役・会計係の方からの引き継ぎ

香典と香典袋   香典帳   供花・供物帳   弔辞文・弔電

会葬者名簿・名刺   立て替え金の精算   忘れ物の有無

葬儀後早めに済ませておきたいこと

挨拶回り(お寺や近所、お世話になった人)

お寺・親戚との四十九日法要や納骨の日時の相談

四十九日までに済ませておきたいこと

遺言状の確認

遺品の整理

四十九日法要の手配

お寺への確認   会場の決定   料理・引き出物の手配

案内状の送付   本位牌の準備

仏壇がない場合は位牌と一緒に手配

納骨の手配

香典返しの手配

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