実際、風邪から肺炎になる高齢者の方も多く、また風邪で体力が落ちた状態では他のあらゆる病気になりやすくもなってしまいます。
風邪を一度もひいたことがない、という方はまずいないのではないでしょうか。
最もなりやすく、しかも危険度が高い病気『風邪』。
今回は、そんな風邪を早く治す方法について見ていきたいと思います。
Contents
風邪を早く治す方法10選
それでは早速紹介していきます。
今回は、自宅で簡単にできる風邪を早く治す方法についてです。
あなたは、普段どのように風邪を治していますか?
- 寝る
- 市販の薬
- 風邪なんて放っておく
色々な方がいるはずです。
ですが、風邪はできる限り早く治すに越したことはありません。
私は、つい最近仕事の忙しさで病院に行く時間が取れず
「風邪なんて放っておけば治るだろう」
と考えてずっと市販の薬を飲むことしかしていませんでした。
その結果が
- 蓄膿(副鼻腔炎)
- 軽度の肺炎
という症状でした。
私は風邪をこじらせたせいで、その治療に約1ヶ月、風邪をひいてからの時間を合わせると2ヶ月以上の長い期間苦しめられてしまったのです。
- 長期間の不調
- 治療費
- その他の健康被害(原因不明の頭痛)
と、多くの弊害を残す結果となった風邪からの一連の騒ぎでした。
私がこの経験で学んだのは、
「風邪は一刻も早く治さなければいけない!!」
と言う事です。
私のようにドンドン悪化していき、想像もしないような不調を招く恐れもあります。
軽く見てしまいがちですが、風邪も立派な病気なのです。
この一件で痛い目を見た私は、経験を活かし色々な方に風邪の治し方を聞き、学び、自分自身でも実践してきました。
・・・最近毎月風邪をひいているので、試すチャンスが沢山ありました(笑)
その中でも特に効果の高かったもの・信頼の置けるものを今回は紹介していきます。
どれも風邪を早く治すためには欠かせない手法ばかりです。
是非参考にして見て下さいね(^^)
食べ物
まずは定番、風邪を早く治すための食べ物です。
私たちの体を構成しているのは、私たちが普段から口にしている物です。
食べ物を意識するだけでも、回復の具合は全然違ってきます。
早く治すためには、やはり必要な栄養素をしっかり取ることが大事ですよね。
風邪の際に必要な栄養素は、
- 新陳代謝を高め、回復を早めてくれるタンパク質
- 白血球の働きをよくするビタミンC
- 体のエネルギーとなる炭水化物や糖質
が求められます。
これらが含まれていて、風邪の際に最適な食べ物を一覧で紹介しておきます。
- レバー
タンパク質、ビタミン、ベータカロチンなど様々な栄養素を豊富に含んでいる - 豚肉
タンパク質やビタミンB1を含んでいて、体力回復に最適 - じゃがいも
ビタミンCをはじめとした各種ビタミンを含んでおり、ウイルスの活動を抑制する働きがある - うなぎ
スタミナ抜群!ビタミン・ベータカロチン・鉄分が豊富です - 卵
タンパク質・ビタミン類が豊富で、消化も良い。栄養抜群、風邪の時に是非取りたい食べ物です♪ - しょうが
新陳代謝向上、咳やタンといった風邪の主症状を和らげてくれるありがたい野菜です - ネギ
風邪の引き始めに食べておきたい野菜。新陳代謝を高め、体がぽかぽかになります - ニラ
胃腸や内臓の調子を整えてくれるので、風邪で弱った胃腸に最適です - にんにく
スタミナ回復+疲労回復をサポート!普段から食べることでウイルスに対する免疫力もアップします - ミカン
咳やタンを鎮める効果があり、ビタミンCも豊富な果物です - 緑黄色野菜
ビタミンA・Cやベータカロチン等多くの栄養素を含んでいて、風邪からの回復を早めてくれます
いかがでしょうか。
こうしてみると、ちょっと買い物に行けば手に入りそうな食べ物ばかりですね(^^)
個人的なオススメは卵がゆです。
卵とネギを入れ、暖かいお粥を食べる。
これだけで風邪の回復に必要なタンパク質や炭水化物、ビタミンが一度に摂取できます。
デザートにミカンも食べておけば回復に向けて万全と言えるでしょう。
サッパリしていて食べやすいのも嬉しいところ。
今度風邪をひいた際には、是非卵がゆで早めの回復を目指して下さいね!
うがい・手洗い
風邪の予防に最適と言われているうがい・手洗いですが、なんと風邪を早く治す上でも効果的な方法とされています。
うがいをすることで、のどに張り付いている風邪のウイルスを洗い流すことが出来ます。
これにより、風邪の悪化を食い止めることが出来るのです。
うがいをする元気もない場合は、お茶を飲むのがオススメです。
お茶自体にも殺菌作用がありますし、お茶を飲むことによってのどに張り付いたウイルスが胃に流されて行き、胃酸で撃退することが可能となります。
後で詳しく説明しますが、水分補給自体が風邪を早く治す効果がありますので、まさに一石二鳥の風邪の治療方法と言えるでしょう。
更に、手洗いうがいを徹底することで、新しいウイルスの体内への侵入を防ぐことが可能です。
風邪そのものも怖いのですが、風邪で弱った体にウイルスが侵入し、風邪をこじらせ重症化するのは更に恐ろしいものです。
・・・体験した本人が言うのですから、間違いありません(笑)
風邪予防には勿論、風邪をひいた後でもうがい・手洗いの徹底を行いましょう。
ぐっすり眠る
しっかりと睡眠を取ることもまた、風邪を早く治す方法としては欠かせないものです。
そもそも、風邪をひく原因の一つは、あなたの体が疲れていて、免疫力が落ちていることにあります。
疲労した体では、治るものも治りません。
ぐっすり寝て体力を回復させるのは、風邪からの早期回復には絶対に欠かせません。
勿論、体力の回復だけが睡眠の効果というわけではありません。
なんと、睡眠中には免疫細胞の活動が促進されているのです!!
十分な睡眠を取ることで、あなたの体の中で頑張ってくれている免疫細胞はドンドン活性化し、風邪の菌を退治してくれるのです。
ぐっすり寝る。
これこそが、私たちに出来る最高の回復手段の一つなのです。
ビタミンC
先程食べ物の所でも説明しましたが、風邪を早く治す上でビタミンCの摂取は欠かせません!
こちらは、いくら摂取しすぎてもし過ぎるということはありません。
特に、風邪をひいている時、体は常にビタミンCを消費している状態にあります。
ですので、いくらビタミンCを取っても足りないくらいなのです。
仮に、風邪の回復に使用しても余るほどのビタミンCを摂取した場合は、尿からちゃんと体外へ排出されるのでご安心を(^^)
白血球の活動を活発にしてくれるので、体内で猛威を振るっている風邪のウイルス達を退治する力がグンと向上します。
- みかん
- レモン
- ミカンジュース(果汁100%のもの)
- 緑黄色野菜
等々、ビタミンCを摂取できる食べ物・飲み物は案外多いです。
普段から摂取すべき栄養素ではありますが、風邪の時には特に意識して体に取り入れていって下さいね。
それだけで、何もしないより遙かに早く風邪が治ります。
こまめな水分補給
水分は、私たちの体が健康でいる上で欠かせないものです。
当然、風邪をひいているときでもそれは変わりません。
私たちの体は、風邪をひくと熱が出ますよね?
あれは、体内に侵入したウイルスを退治するために行う体の自己防衛反応なんです。
ですから、熱が出ると言うことは体が正常に機能して、ウイルスと戦ってくれている証拠なのです。
それは良いのですが、熱が出ると言うことは汗をかくということです。
汗をかくと、体内から水分がドンドン失われていってしまいます。
特に風邪をひいている際は常に体がだるいので気づきにくいですが、いつの間にか脱水症状に陥っていることも少なくないです。
脱水状態では体が辛いのは勿論、風邪の回復はドンドン遅れてしまいます。
体内水分量の少ない高齢者の方や小さい子供の場合、風邪からの脱水で命の危機に関わる可能性もあります。
スポーツドリンクや経口補水液なら、脱水症状で失った水分やミネラルなどを摂取することが可能です。
風邪の時には特にオススメですので、家に2~3本は常備しておくことをオススメします。
体を温める
体温を上げることで、免疫力は大きく向上します。
風邪をひいた際に熱が出るのも、体温を上昇させて体の中に入り込んだウイルスを倒すためなのです。
風邪を治す=風邪のウイルスを倒すことなのですから、体温を上げることは風邪を早く治す事に直結するというわけです。
体温を上げる手っ取り早い方法は、背中にカイロを貼ることです。
カイロが体を温める道具なのは誰もが知っているところですが、風邪を治すための道具になるのは余り知られていません。
背中にカイロを貼り、布団をかぶってしっかり寝る。
これだけで体温は上昇し、風邪の引き始めなら一日で症状が改善してしまうことも少なくありません。
ただし、注意することが。
それは意識的に体温を上げすぎないと言うことです。
とにかく体温を上げようと厚着をした場合、大量に汗をかきます。
この汗が体を冷やしてしまい、かえって体温が低下してしまうことも・・・
また、寝る際の布団日も同様に注意が必要です。
真夏に冬用の羽毛布団などを用いて寝た場合、暑すぎて自ら布団を蹴り飛ばしてしまうこともあります。
すると、かいた汗と布団がないことによる寒さで、体温は一気に低下。
風邪からの早期回復を目指すはずが、重症化を招きかねません。
カイロの使用や、ちょっと厚めの下着を着込むなどやり過ぎない体温向上の施策が求められます。
また、生姜湯や野菜のスープなどは風邪に効果的な栄養素を取りつつも体を温めてくれるためこちらも効果的です。
葛根湯
さて、上記した風邪対策の一つ『体を温める』と言うことに関して、実は簡単に行える飲み物があるんです。
それは、葛根湯(かっこんとう)。
この葛根湯は、特に風邪の初期には効果的な飲み物と言われています。
名前から分かるように、漢方薬の一種です。
体温を上げる働きがある漢方で、風邪の引き始めに飲んで一晩ぐっすり寝れば、朝起きたら風邪が吹き飛んでいることも少なくありません。
ただし、既に風邪をひいていて、
- 体温向上
- 汗を大量にかいている
等の場合には、葛根湯はあまり効果を発揮しません。
あくまで風邪の引き始め、背中がぞくぞくする・・・程度の時に飲むのが最適なタイミングです。
とは言え、ドラッグストア等で簡単に購入が可能なのは嬉しいところ。
すぐに駄目になるものでもありませんので、前もって購入しておき、風邪の引き始めに飲んですぐ寝るのがオススメです(^^)
栄養ドリンク
こちらも、風邪の引き始めに効果的な飲み物です。
とは言っても、栄養ドリンク自体に風邪を治す効果はありません。
この場合は、風邪をひいてしまうほどに弱ったあなたの体力を回復させる効果を狙って飲みます。
ただし、どれでも良いというわけではありません。
風邪はぐっすり寝て治すのが一番と先程書きました。
ぐっすり眠るためには、カフェインを取るわけにはいきませんよね?
余り知られていませんが、栄養ドリンクにはカフェインが豊富に含まれているものが沢山あります。
ですので、必ずノンカフェインのものを購入して飲んで下さい。
いくら体力が回復しても、寝ることが出来なければ風邪は治りません。
栄養をつけつつ、ぐっすり眠る!
これが、風邪の治し方の基本姿勢です(^^)
点滴
「点滴で風邪がよくなった」
このような経験のある方も多いはず。
ですがこれ、必ずしも点滴の作用によるものだけではないんです。
確かに、点滴は薬がスムーズに体全体に行き渡るため、薬効が出やすいです。
また、風邪の時に不足しがちな水分や電解質といったものも効率よく取ることが出来ます。
ですが、点滴の効果はむしろ点滴をしている最中、ジッと安静にしているということが大きいです。
特に主婦の方なら分かるかと思いますが、いくら風邪をひいてしんどくても、
「家事をしなくてはいけない・・・」
とついつい家の仕事をしてしまいがち。
一家を支える母親として素晴らしい姿勢と言えるのかもしれません。
ですが、動いていては治る風邪も治らないというものです。
そこで点滴です。
点滴をしている間は、どうしたって動くことは出来ませんよね。
ベットの上で寝て、点滴が落ち終わるのを待つ必要があります。
この安静にして待つ、と言うのが回復を手助けしてくれているのです。
いつも忙しいお母さん、本当にお疲れ様です!!
ですが、風邪をひいてしまった時位は休んで下さい。
明日からまた家事をしっかり行い、夫やお子さんを支えるためにも、点滴を受けてみてはいかがでしょうか。
骨休めにも最適ですよ♪
病院の薬
病院に行き、薬を出してもらうのも一つの手段です。
風邪と一言に言っても
- 胃腸風邪
- 鼻風邪
- のどから来る風邪
等、色々な症状が現われます。
これに最も効果的な薬を、病院なら処方してもらうことが出来るのです。
- 鼻水
- 高熱
- 咳
- 倦怠感
風邪の主症状それぞれに合わせて薬を出してもらえるので、素早く治すことが可能です。
これはNGな治し方3選
ここまで、風邪を早く治す方法について説明してきました。
どの方法も効果的ですので、風邪をひいた際には是非試してみて下さいね。
ここからは、反対にやってはいけない風邪の治し方を紹介します。
あなたがよかれと思ってやっている治療法、実はとんでもない間違いなのかもしれません・・・
詳しく見ていきます。
市販の風邪薬で治す
実は、市販している風邪薬には、風邪を治す効果はないのです!!
総合感冒薬と呼ばれている市販の総合風邪薬には、
- 発熱
- 頭痛
- くしゃみ
- 鼻水・鼻づまり
- 節々の痛みや筋肉痛
これらの症状を緩和する効果があります。
ただし、あくまで症状を抑えるのみで、根本的な治療を行うだけの効果は無いんです。
そのため、
「風邪薬を飲んだから大丈夫!」
と無理をしていては、風邪は悪化する一方というわけです。
というか、そんな魔法のような薬が本当にあれば、絶対コンビニやドラッグストアには置いていませんよね(ーー;)
体を冷やす
高熱が出たから、体を冷まそうとした方はおおいのではないでしょうか。
- 氷枕
- おでこを冷やす
等は、風邪の際に良くやる行為ですよね。
しかしこれ、実はやってはいけないことなんです。
風邪をひいた際に体温が上がるのは、体の中のウイルスを退治するためとここまで何度も書いてきました。
体を冷やすというのは、体が風邪を治すためにしている行為を邪魔しているのに他なりません。
おでこを冷やすのは確かに気持ちいいのですが、それ自体に体を治す効果は無く、寧ろ体温を下げるため逆効果な場合も。
風邪を早く治したいなら、体温を下げる行為は行わず、カイロなどで体を温めてあげて下さいね。
無理矢理食べる
風邪の時には栄養を取るのが大事ですが、無理矢理食べるのは良くありません。
食欲もなく、食べたくないときに無理矢理食事をしてしまいますと、胃に過度な負担がかかります。
また滋養強壮にいいものをと言うことで、
- 脂肪の多い肉
- 刺激物
- 繊維が多い野菜
等を食べてしまいますと、これまた胃に良くありません。
このような消化に悪い食べ物は、ただでさえ風邪で弱っている胃にとって大敵です。
口にするのは避けましょう。
食欲がない場合は、卵がゆを口にするだけでもかなり栄養を取ることが出来ます。
それすら辛いなら、スポーツドリンク等でしっかり水分・ミネラルを補給しておけば大丈夫です。
こんな時は風邪でも病院へ!
風邪は家で治す方がほとんどだと思います。
私自身もそうです。
ですが、必ずしも家で治すのがベストというわけではありません。
- 熱が39度以上
- のどに激しい痛み・腫れ
- 激しい咳
- 鼻水が黄色や緑色をしている
- 食事も水分も一切口を通らない
このような場合には、病院受診をして下さい。
たかが風邪、と侮ってはいけません。
私がそうであった様に、重症化した風邪は肺炎をはじめとした他の病気に発展する可能性が高いです。
また、高熱それ自体も子供や高齢者にとって命を脅かしかねない危険な症状と言えます。
食事や水分がのどを通らないときも要注意。
数日も続けば中~重度の脱水症状にもなりかねません。
このような場合には意地を張らず早めに病院へ行き、適切な治療を受けて下さいね。
風邪は万病の元!早く治しましょう
いかがだったでしょうか?
今回は、風邪を早く治す方法ということで、食事やうがい、体温を上げる等の方法で風邪を素早く治療するための手段をお伝えしてきました。
また、絶対にやってはいけない間違った治療法についても合わせて紹介させてもらっています。
色々な方法をお伝えしましたが、特に重要なのは
しっかりと睡眠・休息を取る
これに尽きます。
私達は、他の病気には緊張感を持つくせに、『風邪』と聞くとついつい侮ってしまいがちです。
そのため、市販の風邪薬で対応を済ませ、普段と変わらない生活を送ってしまいます。
- 積み重なった疲労
- 慢性的な睡眠不足
- 偏った食事と栄養
これらにプラスされた風邪の要素が招くのは・・・重症化、そして肺炎です。
こうなってしまっては治療にかなりの日数とお金を要してしまいます。
風邪の引き始めなら、体を温めてぐっすり寝るだけですぐに良くなります。
時間とお金が大事なら、しっかりと休息を取ることが最適な方法なのです。
風邪はひき始めが肝心です。
最初のうちにしっかりと手を打って、重症化する前に素早く治してしまいましょう(^^)
ゆーだい先生のHPは☝☝