介護

ネコもアルツハイマー病にかかる意義

かなり前のニュースになりますが、
アルツハイマー病が見つかった高齢猫が
記事として取り上げられました。

「高齢猫、人間に類似=アルツハイマー病―東大など」
(Yahoo!ニュース)

記事のタイトルを読まれた
お父さんにおかれましては、

「飼っているわしのネコちゃんも
いつかはアルツハイマー病になるのかのう」

と思われたかもしれません。

ニュースに取り上げられたのは、
愛猫家の心配を駆り立てたいわけではなく、
それなりの理由があるからです。

今、認知症は患者数の増加においても、
認知症に起因する介護負担や事件事故の深刻さにおいても、
大きな社会問題となっています。

その認知症の中でも発症原因の半数以上を占めるのが
アルツハイマー病です。

アルツハイマー病の根治薬の開発をはじめ、
さまざまな研究が世界的に進められていますが、
まだまだ道半ばな状況です。

世界最高峰の研究者たちが日夜努力しているほど、
アルツハイマー病の研究が進まないには理由があります。

ヒトが発病するアルツハイマー病が他の動物ではみられず、
動物実験がなかなかできないという背景があるのです。

アルツハイマー病を研究する動物実験では、
遺伝子操作されてアルツハイマー病を発病しやすい
マウスが使用されています。

ちなみに購入すると一体十数万円近くするそうで、
ちょっとした研究でも何かとお金がかかるのです。

ヒトと同じように、ネコもアルツハイマー病を発症することから、
ネコも動物モデルとして扱えることになります。

ちなみに、ネコは脳科学の動物モデルとして
その発展に貢献してきた歴史的背景がありますので、
ネコが動物モデルになるのははじめてのことではありません。

アルツハイマー病の研究で扱える動物モデルに
ネコが加わったことで、研究はより一歩進むことになります。

余談ですが、量子力学における有名な思考実験
「シュレディンガーの猫」でもネコが登場しています。

学生時代、なぜここにネコが登場するのか疑問に思ったモノですが、
昔からネコは動物モデルとして扱われてきたからかもしれませんね。

とはいえ、愛玩動物であるネコを
実際に動物実験として扱えるかどうかは
とある団体に押されるかたちで難しくなってきたようです。

医学の発展と動物愛護の精神、
どちらを優先するかを選ぶのは難しいものがありますが、
アルツハイマー病の解明は少しでも進んで欲しいところです。

 

 

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